メーリングリストサーバ fml の設定

・ fmlについて

fml は、深町 賢一 氏による日本語版メーリングリスト プログラムです。現在 Ver 4.0.x がリリースされています。 (fml オリジナルページ) perlによるスクリプトなので、多くのPC-UNIX環境で動作可能となっています。

qmail には、同じ作者による ezmlというメーリングリストサーバがあるのですが、 各種設定のしやすさと、何と言っても日本語の解説ページが豊富なので、あっさり fmlに決定しました。qmailを利用する場合の注意点などまとめてみます。

・ ソースの取得とインストール準備

ソースは、本家サイトからダウンロード します。ユーザは誰でも構いませんが、root以外にメーリングリスト管理 専用のユーザを作っておく方がいいでしょう。TOMOsanは fmladmin というユーザ(UID:11001, GID:10000)を作成しました。
root で展開した後、ディレクトリの所有権を fmladmin に与えます。 デフォルトのインストールを行う場合、プログラムのインストール先は、 /usr/local/fml、メーリングリスト用のディレクトリは /var/spool/ml となります。 一般ユーザ fmladmin でインストールを行うためには、 これらのディレクトリへの書き込み権限が必要になりますので、あらかじめ ディレクトリを作成しておいて、所有権を fmladmin に与えておきます。

cd /usr/local/src
tar zxvf fml.4.0.x.tar.gz

mkdir /usr/local/fml
chown -R  fmladmin  /usr/local/fml
mkdir /var/spool/ml
chown -R  fmladmin  /var/spool/ml

・ fml の全体設定

最初にまずメーリングリストのインストール形態を尋ねてくるので、通常は [personal] を選択します。DOMAIN NAME には自ドメイン名を、FQDN にはインストールするホスト名を指定します。
デフォルトではインストールディレクトリは /usr/local/fml 、 メーリングリストディレクトリは /var/spool/ml ですが、前述した ように、インストールするユーザに書き込み権がなければ実行できません。 あらかじめ所有権の設定をしておいてください。

以下の作業は ユーザ fmladmin で行うこととします。

cd /usr/local/src/fml.4.0.x
make install

DOMAIN NAME                 [mydomain.org]
FQDN                        [mail.mydomain.org]
EXEC FILES DIRECTORY        [/usr/local/fml]
TOP LEVEL ML DIRECTORY      [/var/spool/ml]

しばらくすると、fmlのインストールが完了します。


・ 新しいメーリングリスト(ML)の作成

メーリングリストをルート権限で運用するのは危険ですから、先に用意した ユーザ fmladmin で運用します。 以下の作業は ユーザ fmladmin で行います。
メーリングリスト操作用スクリプトは /usr/local/fml/makefml ですので、 メーリングリスト users-ml を作成するには、

cd /usr/local/fml
./makefml newml users-ml
./makefml config users-ml
./makefml addadmin users-ml  admin@xxxxx.yyyy.zz
./makefml add users-ml  user@aaaa.bbbb.ccc

となります。
最後の1行の部分を繰り返すことで、ユーザを登録してゆきます。
削除は ./makefml bye users-ml <user@aaaa.bbbb.ccc> と記述します。
./makefml config users-ml でメーリングリストの設定ができます。 通し番号などメールヘッダの形式だけでも設定しておきましょう。

メールが送られるメンバーは、/var/spool/ml/users-ml/actives に設定されます。 またメールを送信することのできるメンバーは、 /var/spool/ml/users-ml/members に設定されます。

・ qmailで配送するための設定

メーリングリストの設定が出来たら、今度はMTA(qmail)の設定を行います。 上記のままではusers-ml@domain.name の形式のアドレスには 配送できません。このため qmailが配送に使用する /var/qmail/users/assign の内容を変更します。
メーリングリスト登録作業を行うと、fmlが 自動的に /var/spool/ml/etc/qmail/users/assign という雛型を 作成してくれますので、これを使用します。 このファイルは、qmail 全体の 転送設定に関係することなので root 権限が必要です。 以下の作業は root で行ってください。

cd /var/qmail/users
mv assign assign.org
cp /var/spool/ml/etc/qmail/users/assign assign
## (必要なら 'assign'ファイルを編集します)
/var/qmail/bin/qmail-newu

以下、/var/qmail/user/assign の内容です。

cat assign
+owner:fmladmin:11001:10000:/var/spool/ml/etc/qmail/alias:-:owner:
+users-ml:fmladmin:11001:10000:/var/spool/ml/etc/qmail/alias:-:users-ml:
.

以上でメーリングリストの設定は終了です。 users-ml@mydomain.org 宛てにメールを送ることで 登録したユーザに メールが配送されることを確認してください。

(参考)
MTAとしてsendmailを使用する場合は /var/spool/ml/etc/aliases /etc/aliases に追加して、newaliases コマンドを実行します

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